難破船の甲板でオレは寝言を言う

一回目の人生は強制終了させました。もう40代後半にも入ろうとしてるのに。

怒涛の派遣会社廻り② 

3月初旬の某日をXデーと決め、一日で主要派遣会社を周ることに。

登録作業やら面談やらで一日3社が限界なので、場所が近い会社同士で予定を組む。

 

一社目はT。

「はたらいて笑おう。」の広告の会社である。

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電車内でこの広告を見るとつい、「笑うんは派遣されて働く方じゃなくて、お前らやろ。今の時代、高笑いが止まらんやろな」と思ってしまう。

色々思うところはあるが今はしまっておこう。

 

 

 

実はTは昔からよく知っている。というのも、20代の頃Tの子会社でイベント関係の仕事の派遣スタッフとして働いたことがあるからである。今はもう吸収されてなくなってしまったけど。当時のイメージで言うと、Tは「女性が活躍する会社」である。割りとチャキチャキ、さっぱりした感じのマネージャーやコーディネーターが切り盛りしていた印象。そこそこしっかりしていたような。

 

 

予定時間の10分前に会社に着き、入り口で待つ。

 

 

 

 

 事前にWEB登録でプロフィールなどはすでに登録してあったため、ほぼ個別面談のみである。半個室のブースでしばらく待っていると担当者(コーディネーター)が現れた。年齢はどうだろう、アラフォーぐらいのさっぱりした感じの女性担当者である。Tっぽい感じの人だなぁと私は思った(悪い意味ではない、どちらかといえば良い意味)。

 

 

事前に用意はしてあったのだろう、面談では経歴を一つ一つ確認いくような感じ、予定調和なムードで時間が進んでいく。

 

「なるほど、わかりました。ちょうどお任せしたい案件があるのでお持ちしますね。」

 

 

こう言い、彼女はバックオフィスに消えていった。

 

 

5分ぐらい経ったであろうか、彼女はにこやかに戻ってきた。

 

 

「実はこの案件、ついちょうど数日前に持ち上がってきたもので、困っているというか是非お願いしたい案件なんです。」

 

 

某業種のコールセンターのマネージャー(リードSV)の仕事だった。話を聞くところによると、50人ぐらいのオペレーター、数人のSV(スーパーバイザー、主任のこと)の島をまとめる外部受託(クライアント企業のオフィスに専用の部署を持ってるイメージ)のマネージャーである。クライアント企業と自社オペレーターに挟まれる中間管理職。

 

 

どうやら数日前に前任者が突如退社したらしく、次の担当者を急募しているらしい。前任者はこのTの正社員だった模様。

 

 

時給はそれなりだが・・・これ、結構地雷案件だろ、と正直思った。50人のオペレーターの大半は40~60代のオバちゃん、これ、派閥とかがすごいやつじゃね?ってやつ。掘って聞くと、やはりそうらしくその関係調整に頭を悩ませることは多いかもしれませんねぇ・・・とのこと。またクライアントからの詰めも結構ハードらしく、トラブルが絶えないとのこと。まぁ、担当者が正直に答えてくれたことにまだ救いがあったが。

 

 

正社員でも逃げ出すような職場。うーむ・・・厳しいな。仕事が厳しいのは覚悟があるからいいけど、今の自分には正直荷が重い。また朝が異様に早く、計算すると今住んでる家から通うとなると、家を始発に間に合う時間に出ないと間に合わない。職場までのアクセスが悪いのである。交通費自己負担で3万円近くか。これ交通費引いてたら、仕事の重さに比するとちょっと・・・と思わざるを得ない。

 

いやー・・・正直、ちょっと荷が重いですね、と答えるも、担当者は他の案件そっちのけでこの案件を猛プッシュトークである。本当に困ってるんだろうな。

 

 

体よくのらりくらりかわしつつ、とりあえず一日考えさせてください、というところで着地させるよう誘導しているうちに面談時間終了。

 

 

さっぱりした担当者で印象は悪くなかったが、あの案件はババ引きでいうところのババだな、という印象しか残らなかった。正社員が逃げ出す職場を派遣で安く押し込もうっていうのもどうかと。

 

 

とりあえず他回ってから、返事をしようと決め、二社目に向かう。

 

 

つづく。