難破船の甲板でオレは寝言を言う

一回目の人生は強制終了させました。もう40代後半にも入ろうとしてるのに。

怒涛の派遣会社廻り➅

 

3月半ば。

 

なんせ、生活のためのアルバイトしながらの余裕のない就職活動、いい年齢の自分には割りと体にこたえる。これでも同年代の中ではかなり体力ある方だと思うのだが。職場での気の遣い方がやはり若い時とは違うからか、単純な体の疲れだけではないんだろうけど。

 

まあでも、環境を変えるには必要な努力だ、愚痴言ってる場合ではない。自分のためなのだ。

 

 

さて、かれこれ3月初旬に予約していた派遣会社の説明会、新規開拓分は今日で一旦終わる。心してブラッシュアップした結果を出すよう、頑張る。

 

 

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「腰がね・・・・今日調子が良くなくて、、、申し訳ありません」

 

担当者はそう言うなり、おじいさんかのようにゆっくりと席に腰を下ろす。歳の頃、自分よりちょい下ぐらいだろうか。アラフォー手前ぐらいである。

 

御茶ノ水だか秋葉原だか、その辺にある派遣会社での出来事。

 

新宿とかにある派遣会社よりは少し地味な印象、割りと堅めの会社の模様だ。担当者の印象も悪くはない、割りと好印象。ここは筆記やタイプテストはなく、面談のみ。

 

面談には少し慣れてきた。比較的流暢に受け答え、アピールも勘どころを捕まえて手短にできるようになったように思う。募集案件はNTT系のモバイルサービスを大企業内でサービスするためのヘルプデスクの仕事。話を聞く限り、そういう法人向けのモバイルサービスって普通に生活してるだけだと存在すら知らないものだよなぁとか思ったり。

そういうのが知れるのは就活の面白いところだよね。

 

 

小一時間ぐらいか、スムーズな進行で面談は終わった。

 

 

 

 

 

帰り間際、いつまでに結果連絡がもらえるかを確認、合否いずれにせよ一週間内とのこと。いずれにせよ早めに連絡がほしい、今ほぼ内定が出そうなところがあるので、とフカシを入れて出てきた。これぐらいの図々しさは許されるだろう。どうせ面接官に見る目なんてないのだから。

他人が欲しいと思うものを人は欲しがる、一定のレベルを超えていればの前提の話、採用なんてその程度のことだと思うのだ。

 

 

 

ちなみにこの会社での合否はどうなったか。

不採用だった。

 

なにが良くなかったのかはわからない。というよりおそらく自分よりいい候補者がいた、それだけの話だろう。

いや結果以前にそもそも、どれだけ待っても何の連絡もこなかったのである。約束したのにね。

派遣会社をいくつか周って思ったことが、派遣会社全般、連絡系統がおざなりであること、中小にいけばいくほど管理がずさん、ということである。

 

人と人を繋ぐことで収益を得てるのに、そんなんでいいのかなと今でも思うのだが、それで成り立ってるっていう現実があるんだろうなぁとは思う。歪んだ労働市場、という言葉が頭をよぎる。

 

まあでも、とりあえず今の自分はその中で戦うしかないのだ。自分は自分で現実に生きるしかない。愚痴を吐いても制度や市場を嘆いても、何も始まらないのだから。

 

 

次はP社に設定された、職場訪問だ。まずは結果を出そう。

 

 

 

つづく。