難破船の甲板でオレは寝言を言う

一回目の人生は強制終了させました。もう40代後半にも入ろうとしてるのに。

○月1日。

○月1日。

 

さあ、今日から一ヶ月の座学研修が始まる。業務知識をみっちり詰め込まれるのだ。
ましてや私の役割はスーパーバイザー。受電オペレーターがわからないこと、困ってることに即座に答えて対応しなければいけないのだ、そのために普通以上にしっかり知識を身につけなくてはならない。

 


ちなみに同期は私の他に6人。

私とあと2人スーパーバイザー候補がいて、残りの4人が受電オペレーター候補である。
それぞれに聞いたところ入社経路はバラバラらしく、私を含めたスーパーバイザー候補3人は全員派遣会社経由、受電オペレーターは派遣1人、直雇用が3人(この入社経路が後々問題になってくる)。

 

 

 


ここで研修を受ける同期についてあらかじめまとめておく。


私(只野) スーパーバイザー候補、派遣会社A社経由にて入社

川上さん(女性) スーパーバイザー候補、派遣会社A社(只野と同じ会社)経由にて入社、一言で言うと明るいオバちゃん。バツイチ子持ちで年齢は私の2つ上。

藤島さん(男性) スーパーバイザー候補、派遣会社B社経由にて入社、一言で言うと怒りっぽい爺さん予備軍のおっさん、根はまとも。妻子持ち、年齢は私の2つ上。

代々木さん(男性) 受電オペレーター候補、派遣会社C社経由にて入社、一言で言うとこどおじ風・超絶コミュ障、だがテレコミュニケーターとしての慣れがあり、ロボットのような働きぶりをする。時にキレて暴走癖あり。年齢不詳だが私より年長らしい。

清里さん(女性) 受電オペレーター候補、受託企業S社の直雇用入社、一言で言うと職歴ブランクありのポンコツなオバちゃん。ただ、実は努力家。旦那子持ちで年齢は私の5歳上。

山下さん(女性) 受電オペレーター候補、受託企業S社の直雇用入社、一言で言うとフランケンシュタインな雰囲気のオバちゃん。大体ぼーっとしている。旦那子持ちで年齢は私の4歳上。

本郷さん(男性) 受電オペレーター候補、受託企業S社の直雇用入社、一言で言うとガイ○チ一歩手前、多分発達障害を持ってると思われる(○○さんの指摘によると)。年齢など詳細不詳、誰とも仲良くならない。

 

 

 

ついでに会社の仕組みに触れておこう。

 

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会社の仕組み



 

上記図のような仕組みとなっており、もちろん問い合わせがあるお客さんに対しては皆クライアントZ社の社員として対応する。

 

 

 

 

どういうコールを取るかは運だ。問い合わせ内容は多種多様、内容の難易度も取る人に関係なく、均等にコールは割り当てられており「お前じゃ話にならないから上司に代われ」など先方からの要望がない限りは、基本取った人がすべてを解決する責任を持つ。OJTや先輩によるモニタリング(問い合わせに対する応答を傍で聴いてチェックすること)は多少あるものの、座学研修後はほぼいきなりデビューとなるのである。

 

 

お客さんからすれば、電話に出た人=すでに教育をしっかり受けた人、プロとして見ているゆえ、この座学研修は手を抜けない。途中も小テストが随時あり、最終的には着台(オペレーターとして電話に出ることを指す)試験が行われ、合格者だけが着台できるシステムになっている。

そしてプラス、私含めた3人のスーパーバイザー候補はさらにその後、つまり約1ヶ月の受信経験の後、スーパーバイザーとして現場の受電オペレーターさん達(もちろん先輩も含む)の挙手対応(質問や対応の時手を挙げること)に当たるのだ。

 

 

 

私は気合を入れて座学研修に挑んだ。

 

 

座学研修は一日8時間拘束のうち一時間昼休憩で、7時間みっちり勉強となる。給料は着台後と同じ、要はお金をいただきながら研修を受けることになるのだ。要は仕事と同じ扱いである。


研修の内容として難易度は高くもなく低くもなく、といったところだろうか。基本中の基本に当たる部分ゆえに理解が難しい内容は少ない。学生の受験勉強と同じで、内容の背後に存在する一定のルールとルールの例外を把握すればおおよそ理解はできるし応用も利くし、ペースも受講者に合わせて進むような感じで、質問も自由に受け付けてくれる。研修環境としては文句なしだ。

唯一、一般的な座学研修と違うところは、教材を持ち帰って復習できないところ。金融系サービスの会社なので特にコンプライアンスが厳しく、内容が他に漏れる可能性があることを避けたいのだろう。これは逆に言えば、家に帰ってまで復習しなくてもよいのだから、無給の残業をしなくても良いということで、授業時間内にすべて理解できればむしろ好都合だし、負担が少ないということ。

 


初日は自己紹介などをほどほどに、コンプライアンス研修を少しやって終わりで助走で終了、二日目から本格的な授業となる。三日目以降から実務的な内容となる予定で、二日目は堅苦しい理屈っぽい部分(クライアントZ社の理念とかそういうやつ)で午後以降うつらうつらしそうになる感じではあったが、無難に全員やり過ごした感があった。それよりも、私としてはこれからの早朝出勤(家を出るのが朝5時台)が心配の種であったが、特にそれは慣れでカバーできそうであった(実際就業中は一度も遅刻しなかった)。

 

まあ、大丈夫そうかな、というのが私の印象。研修もそうだし、同期となる人達も変わった人?もいそうだが、特に深く付き合わなければいいし、問題ないかなといった感じ。

 

三日目以降、実務的な内容に入ってから徐々に同期の異様さに気づくわけだが、、、

 

 

 

つづく。進行が遅くてすみません。