難破船の甲板でオレは寝言を言う

一回目の人生は強制終了させました。もう40代後半にも入ろうとしてるのに。

外資系マーケティング会社の入社面接を受けた話④完結

「今週末にどのみち一本電話入れますから。」

 

担当営業が帰り道に言った言葉。合否が出るタイミングもわからなければ、旗色もいまいち掴めない。紹介者がそんな感じなので、こちらも色々考えても仕方ないからとりあえず待つかといった心持ちである。

 

週末には電話がなく、ああダメだったか、、と思っていたら、週明けに電話があった。

 

「そうですねぇ・・・まだ決まってないらしいんですよ。反応は悪くはないんですが、まだ決定はできないと。」

 

煮え切らない返答である。そうですか、では待つしかないですね、と電話を切る。

 

そこから一ヶ月以上なしのつぶてで、気がつけば2月も下旬に差し掛かっていた。

私はもう諦めていた。ただ、どういう結果であろうと面接を受けた限りはきっちり合否は聞きたかったし、期限を区切ってほしかった。仕事内容や待遇的には悪くはなかったので。

 

そんなとある日、唐突に担当営業から電話がかかってきた。

 

「只野さん、どうですか?まだペンディングの状態らしいんですが、、まだあそこに勤める気はありますか?」

 

担当営業からゴリ押し(営業)するんだろうなという意図を感じとって、前向きな気持ちをできるだけ論理的に伝えた。

 

「わかりました!また先方のアプローチしてから、只野さんに電話しますので!」

 

 

心の中で頼んだぞ!と思いながら、電話を切った。

 

 

でもそこからまたなしのつぶてで、気がつけば3月。長い、長すぎる。

もういいかげん諦めようと思っていたのだが。

 

想像するに、おそらく先方企業(要は面接を受けた会社)はこういうことなんだろう。随時募集をかけて、良さげな応募者がきたら一旦ペンディングにして次の良さげな候補とコンタクトし、天秤にかけて前者が圧倒的に良ければ採用する、圧倒的でなければ再度どちらかをペンディング、そのサイクルで決めているのではないかと。来てくれとも諦めろとも言われない状態を長期間引っ張るのは、そういうからくりではないかと考えられた。

 

また3月の中旬になって、担当営業から着信があったのだ。こちらは仕事中(アルバイト中)だったので電話に出れず、休憩時間になって何度か折り返すも話し中か直留守に。

 

 

なんだかもうこのやり取りにモヤモヤが隠せなくなってきた。再度折り返しがないのも急な話や良い話ではないんだろうし、この時期にはすでに他の企業の選考も進んでいた。そもそももしこういうプロセスで採用されても、受け入れられてる感じがしないのであまり良い決まり方じゃないんだろうなとも思い。

 

翌々日になってから担当営業からの再度折り返し電話が何度かあったが、私は出なかった。それは意思表示である。こちらから見限ったのだ。リアクション鈍かったしね、また2月の繰り返しだろうと。

 

なので合否結果の真相は謎のままで終わった会社だった。いや、どちらかといえば不採用寄りか。

 

白黒つかずすっきりしなかったが、まあそういう採用の仕方をする会社もあるんだなということを学んだ。別に悪くは思ってはいない。一つのパターンを知った、というだけの話。あと、ほんの少し手応えを感じれたのは収穫だった。即不採用にはならなかったというその一点だけだけどね。

 

 

 

次の回から3月分、本格的な求職活動の記録になる。